コルトレーン、新たな境地へ:5年間の空白を埋める、洗練された音色
コートニー・バーネット、5年ぶりの新譜『Creatures of Habit』発表。2015年のデビュー作から変わらぬ独特のセンスと、さらに深化した表現力が話題を呼んでいる。

「Sugar plum」の一節が、彼女の音楽性を見事に表している
彼女の音楽は、どこか無機質な語り口と、ポップなメロディのギャップが魅力。今回のアルバムでも、そのバランスは健在だ。「Sugar Plum」の歌詞「I know I got a sensitive heart / I’m always picking it apart when I throw it to the vultures / They don’t want it either, probably too sincere.」の一節は、バーネットの繊細さと、それを守ろうとする強さを象徴している。
アルバム制作の舞台は、カリフォルニア州ジョシュアツリーの「Rancho De La Luna」スタジオ。彼女は、ここでの静寂と創造的な環境が、作品に深みを与えたと語る。メランコリックな雰囲気と、どこか懐かしいサウンドは、聴く者の心を掴んで離さない。
今回のアルバムでは、waxahatcheeのケイト・クラッチフィールドとのコラボレーションも実現。2018年のツアーでの交流がきっかけで、音楽的な相性の良さを感じたという。クラッチフィールドの美しいハーモニーが、楽曲に新たな彩りを添えている。
新作制作にあたっては、過去の音楽からインスピレーションを得る傾向が。ポール・マッカートニーやマーヴィン・ゲイの作品をリピート再生し、音楽的なインプットを得たとのこと。ストリーミングの便利さよりも、アナログレコードの温かみを好む彼女だからだろう。レコードを手に取り、深く聴き込む時間こそが、彼女にとって創造の源泉となる。
ロサンゼルスでの生活も充実しており、犬を飼い始め、ハイキングを楽しむ日々。しかし、彼女の心は、常に音楽と向き合っている。バーネットの音楽は、聴く者の心の奥底に響き、忘れられない感情を呼び覚ます。その才能は、これからも進化し続けるだろう。
彼女の音楽は、まるで砂漠の夕焼けのように、一見静かで、しかしどこか心を揺さぶる。その美しさは、言葉では表現しきれない。
『Creatures of Habit』は、単なる新譜ではない。時代を超えて愛される、普遍的な音楽の誕生だ。