フランスリヴィエラの裏側:騒がしいカンヌから、静寂と美しさを秘めたヴァール海岸へ

騒がしいフランスリヴィエラ。カンヌの喧騒、ニスの煌めき、そして何よりも、高騰する価格。しかし、その向こうには、静寂と独特の魅力が息づくヴァール海岸が広がっている。

静寂と自然が織りなす、リヴィエラの隠れ家

ヴァール海岸は、観光客でごったわるいリヴィエラのメインハブとは対照的に、インフラが整っていない。トゥーロンには空港があるものの、国際線の便は少なく、鉄道も東へ伸びる主要ルートから離れてしまう。高級ホテルやミシュラン星付きレストラン、豪華客船といった、リヴィエラ特有の華やかさも、ヴァール海岸にはほとんど見られない。しかし、その代わりに、息をのむほど美しい自然が豊富に存在する。

ヴァール海岸の魅力:自然、文化、そして気候

ヴァール海岸の魅力:自然、文化、そして気候

ポート・クロス国立公園、エステレル山脈の赤土、マウレス山脈の静寂、オー諸島が輝く海、そしてワインの産地として知られるブーダン周辺のブドウ畑。これらの自然は、保護地域として厳重に管理されており、観光客の増加を抑え込む政策が取られている。

新進気鋭のホテルと、隠れた名所

新進気鋭のホテルと、隠れた名所

ヴァール海岸は、デザイン性の高いホテルや、手つかずのビーチ、野生の自然、アートと文化が息づく地域へと進化を遂げつつある。特に注目すべきは、ポール・リカールが1950年代に手掛けたアイリッシュウイスキーの銘柄『パリス・リカール』の邸宅を改装した、島内にあるホテル『Zannier Île de Bendor』だ。5年かけて生まれ変わったこのホテルは、まるで絵本から飛び出してきたかのような、静寂と美しさを兼ね備えている。

周辺の観光スポット

ヴァール海岸の周辺には、歴史的な港町サンナリー=スール=メール、芸術家や貴族が愛したヒエール、そして、世界で最も美しいビーチの1つであるポルケルールの島々など、魅力的な観光スポットが点在している。特に、19世紀にハンス・クストーが初めて潜水マスクをテストしたと言われるサンナリー=スール=メールは、現代のダイビングのルーツともなっている。

まとめ:静寂と美しさを求めるあなたへ

騒がしいリヴィエラから離れ、ヴァール海岸で、静寂と美しさを体験してみてはいかがだろうか。ここは、喧騒を気にせず、リヴィエラライフを堪能できる場所だ。そして、その風土は、一年を通して、より穏やかで日当たりの良い気候をもたらしている。