マニフレックスは環境に優しいノンスプリングマットです…kinuya-shop.com

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【睡眠・寝具の基礎知識  ―スプリングマットレスの処分について― 】

マニフレックス製品はスプリングを使っていない<ノン・スプリング>のマットレスですが、随分減ってきたとはいえ依然として<スプリングマットレス>をお使いの方、新たに買われる方も中にはまだまだいらっしゃるようです。
今日はその処分方法に焦点を当てまして、問題点を箇条書きにしてまとめました。

◆引取り義務がないベッドマットレスーーーーーーーーーーーーーー

そもそもですが、電化製品はメーカーに最終的な引取り義務があるのに対して、ベッドマットレスのメーカーにはその義務が課せられいません。乱暴な言い方をすれば作ったら作りっぱなしです。
その為に、生産の効率性だけを重視した最終的な廃棄がとてもしにくい製品が多く出回っているのが現実です。
その“ツケ”を払わされるのは消費者です。買った人が、自分の責任でスプリングマットレスを処分しなくてはいけません。

スプリングマットレスの地球環境に配慮した正しい処分とは、本体を解体して、スプリングなどの金属部は<資源ゴミ>として、側地は<可燃ゴミ>として、分けて処理する方法です。
当たり前ですが、メーカーで引き取ってもらえない以上、それの作業を自分自身でやるか、誰かに頼むか、方法はこの2択しかありません。

◆誰が廃棄処分をするのかーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

1) 自分自身でやる場合
自宅で行うことも可能ですが、スムーズな解体には高価なワイヤーカッターと呼ばれる専用工具(約10,000円前後!)などが必要な上に、作業は全て手作業なので大人1人では本当に大変です。
たった1度の作業の為にそんな工具を買う事自体、あまり現実的ではないですよね・・。
たまたま工具を持っていたとしても、スプリング部やそれを取り囲むワイヤーの切断面は非常に細くて鋭利ですので、作業には危険が伴います。
また、高級品に多く見られる金属スプリングが独立して個別に布に包まれている、イラストのようないわゆる「ポケットコイルマットレス」の場合には、1個1個スプリング部と布の部分を分別していかなくてはいけないのですが、その個別スプリングの数たるやシングルサイズでも約400個以上にもなるんです!
その作業にどれだけ膨大な労力と時間が伴うかは、容易に想像がつきますよね・・。

2) 誰かに頼む場合
<廃品業者に引き取らせる>
相場としては、だいたい5,000円~10,000円かかるようです。中にはその処分方法が不透明な業者も多く、きちんとした処理工程を踏まえずに、そのまま不法投棄されるような場合もあるようです。 
<自治体に頼む>
随分スプリングマットレス処分の受付が厳しくなってきているとはいえ、調べてみると意外と安価にスプリングマットレスの粗大ゴミ回収を行っている自治体が今でもあるようです。
ちなみに、東京都港区はシングルサイズで1,000円、大阪市はシングルサイズで700円でした。
しかし、安価で引き取られていったそれらのマットレスは、結局1)で記したような気の遠くなるような作業を、自治体の職員の人達か、はたまた委託された業者が行っている訳です。
つまり、それに伴う費用=税金なのですから、われわれ一般市民がスプリングマットレスの処分代をみんなで負担している・・ということなんです。

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当たり前ですが、スプリングマットレスを購入の際には、以上のような情報を詳しく教えてくれることはありません。
買った人は、いざそのマットレスを処分する時になって、その事に気付くのです。

こういった情報を1人でも多くの方に知っていただく事で、廃棄のリスクも検討の上でマットレスを選ぶお客様が増えたらと願っています。