「花物語」鷲津メリー展

「花物語」鷲津メリー展
2017・9/6(水)~10/1(日)

今月の展示は、ご存じ、鷲津メリーさん(93)の作品展「花物語」です。
碧南で暮らす人ならば、どこかでメリーさんの作品にふれ、
その世界につつまれたことがあるのではないでしょうか。
今回も、そんなメリーさんの世界をぜひ味わいに来てください。

「平和を願って」というメリーさんの書いた短い文章があります。
「決して繰り返してはならない戦争の悲惨な悲しみを
 私を通して知って頂けたら」との思いから、
2014年、碧南教会修養会の発表用にメリーさんが書かれたものです。

大正末に生まれたメリーさん。
戦前の幼少期から戦中の青春期(17歳~21歳)
戦後の食糧難の時代まで、メリーさんの経験した
戦争の悲惨をつづられました。
経験した者でなければ語れない、説得力のある文章です。

戦争中は大変でしたが、戦争が終わっても悲しみは続きました。
戦後2年。シベリアからの帰国を待ちわびた兄の病死の公報が届きました。
そのことをメリーさんは次のように書いています。

妹のマリーを戦争中に栄養失調で亡くし、
今また兄を失った悲しみは言葉に尽くせません。
母は自分に言い聞かせるように
「この悲しみは私だけではない」とつぶやきながら、
繰り返し、夜毎むせび泣きました。
 胸がつぶれそうな思いは
白木の箱に入っていたのは、遺骨ならぬ、
昔、母が繕った古い靴下でした。
 兄が母を想いながら
肌身離さずに持っていたものでした。
 享年三十五歳の若い命でした。

(「平和を願って」鷲津メリー2014年より)

ある人はメリーさんの作品に「祈り」を感じると言いました。
花が美しく咲けるということ。
女性がやさしく美しいということ。
そんな悲しみのない時がいつまでも人々にあるように。
そんな祈りにも似た思いが
メリーさんの世界を生み出しているのかもしれません。
(ちーまま)

美術館からカフェカノンまでは278歩。
所要時間は2分35秒です。
美術館の行きに、帰りに、
ぜひ、お立ち寄りください。

カフェカノン
碧南市中町2-16
0566-48-7733
月曜、第一火曜定休
営業 時間 8時~18時