つばもと せい遺作写真展「華」

つばもと せい遺作写真展「華」

カフェカノンギャラリー通信~3
2017・7/5(水)~7/30(日)

今回は版画家鍔本達朗氏のご尊父で写真家のつばもと せい氏の作品展です。
ここでは、達朗さんにつばもと せい氏の人となり、作品についてご紹介いただきました。
スッゴく綺麗だから見に来て!(ちーまま)。

父 つばもと せい       鍔本達朗
 
いつのころから写真を撮り始めたのか定かではないが、
私が物心つく頃には、既にカメラを首にかけていたように思う。
家には尺八が飾ってあり、詩吟もたしなんでいたようで、囲碁はプロ並みであったようだ。
最晩年は俳句も読んでいたと記憶している。
大変趣味の多い父であった。
その中で写真だけは生涯を通じで撮り続けていた。

 初期の作品は、もちろん白黒写真で、風景から始まり、
オブジェ的な抽象作品が多く、野心的な作品が多いように思う。
そして、カメラ店を始めたころを前後して、ヌード作品を撮りだしたようである。
写ガール展で大賞を受賞して、名が少しは知られたようである。
カメラ店を閉めて後は、肩の力を抜いた、身近なものにカメラを向けられたようである。

 日常の一場面をファインダーで覗いた世界に切り取ることは、
日常を非日常へと変え、新たな世界観を表すものかもしれない。
そのファインダーの奥に、作者の視点が窺える。
被写体を見る視点が、ファインダーの奥にある作者の感性なのだろう。
作品(写真)を見ると、一貫した視点が窺える。
その視線がぶれずに、すべての作品に表れているように思う。

 今回の遺作展には、晩年、リタイアしてからの花の作品を並べた。
介護保険の支援を受けるまでは、
時間があれば、西尾にある憩いの農園やデンパークに通い、
花をはじめとした植物を撮り続けていた。
意欲的な創作する写真から、
自然の美しさと驚きを自然体でファインダーの世界に閉じ込めた作品へと
変貌していったように思う。

並べられた作品(写真)は、
花の持つ優雅さと奥深さを気品ある画面に昇華しているのではと思います。
ご覧いただければ幸いです。

愚息

つばもと せい(本名・鍔本 正)
<プロフィール>
昭和3年2月6日 旧碧海郡新川町に生まれる。郵便局員となり、定年を待たずに退職、カメラ店を経営する。カメラ店を閉めた後は、写真に専念する。主な写真歴は、最初、朝日新聞主催の全日本写真連盟中部本部に出品し、多くの賞を受賞。また、国画会に出品し、その後、写真家秋山庄太郎を顧問とするKPC・解語の花写真家倶楽部主催の写ガール展に出品、大賞をはじめ多くの賞を受賞する。晩年は身近な植物などを題材に写真を撮り続ける。平成28年12月30日没 享年89歳

カフェカノン
碧南市中町2-16
0566-48-7733
月曜、第一火曜定休
営業 時間 8時~18時