3月のお休みとオクヤサイクルの原点(前)

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オクヤサイクルの原点(前)

「パンク貼ります。・・・・志」  奥谷自転車店
このキャチフレーズで亡くなった両親の自転車店のスタートです。会社員だった父が昭和22年ごろ、
何を生業(なりあい)にするか迷った挙句選択したのが自転車やさんでした。
物心ついた頃の店はわずかな部品と古びた工具(父の叔父が使っていたもの)があるだけでした。
以前にも書いたものですが、たまに新車が展示してあると父は「〇〇さんの娘さんが嫁がれるので
厚意でそれまで飾らせて頂いている」と嬉しそうでした。
その後、努力の甲斐あって3台、4台と展示できるようになり両親も満足げに眺めていたのを覚えています。
当時自転車はとても貴重なものですから大事に使ってもらおうと、お買い上げの自転車の拭き掃除に
ぼろ布と油をもって回っていました。とても喜ばれたみたいです。
この話を最近市外の同業者から「オクヤサイクルの先代は拭き掃除頑張ったな」人ずてに耳にして
ちょっとびっくりしましたがうれしかったですね。
なりふり構わず三人の子供を育てたみたいです。